こんにちは、工場男です!
どの世界もやったもの勝ちである。いくら猛練習を積んでも絶対に試合に試合に出ない野球選手に価値はない。一流の素材より、二流のプロのほうがずっとマシである。出典:「間違う力」高野 秀行著
著書はどんな人?
著書はノンフィクション作家の高野 秀行さん。
早稲田大学の探検部に所属し、「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットーの方です。
“間違う力”は、その高野さんの生き方をテーマとし、どんな考えのもと行動してきたかを解き明かしています。
その生き方は以下の10箇条にまとめられています。
- 他人のやらないことは無意味でもやる
- 長期スパンで物事を考えない
- 合理的に奇跡を狙う
- 他人の非常識な言い分を聞く
- 身近にあるものを無理やりでも利用する
- 怪しい人にはついていく
- 過ぎたるは及ばざるよりずっといい
- ラクをするためには努力を惜しまない
- 奇襲に頼る
- 一流より二流をめざす
出典:「間違う力」高野 秀行著
社会人にオススメしたい3つの理由
社会人の生き方とノンフィクション作家の高野さんの生き方は全く違うものと言えるかもしれません。
しかし、
なぜそのように考えるのか1つずつ解説していきます。
一流の素材になるよりも行動をする二流を目指せ
この本の中で、ある話が紹介されていました。
どの世界もやったもの勝ちである。いくら猛練習を積んでも絶対に試合に試合に出ない野球選手に価値はない。一流の素材より、二流のプロのほうがずっとマシである。出典:「間違う力」高野 秀行著
この一節の後に、著者の高野さんが実際に見た人たちの具体例がたくさん示されます。
私はこれを読んだ後、ある2人の友人の転職活動を思い出しました。
仕事ができるAさんは、将来転職をしたいと思って色々な会社を調べる。そうすると、どれだけ調べても「まだ実力が足りない」と思ってしまい、いつまでたっても転職活動ができなかった。
このような状態を「一流の素材」で終わってしまう人だと考えられます。
結局、彼は不満を言いながら同じ会社で働き続けています。
一方、別のBさんは違った行動をしました。
仕事はあまり出来ないが、とりあえず転職サイトに登録して面接を受ける。そうすると、転職活動が進んで今よりも条件が良い会社に転職することができた。
結局は
ちゃんとしてなくてもいい。気軽でもいい。てきとうでもいい。でも今、はじめる。出典:「間違う力」高野 秀行著
怪しい人にはついていく
著者はモットーである「誰もやらないことをやる」ということを体現するように、世界各国で怪しい人について行った体験を紹介してくれています。タイで美女に誘われるままに付き合ってしまい大失敗した話や、思わぬ出会いから世界初の体験をしたりと…
その中に
怪しい人についていくと、大抵は痛い目に遭うが、ときには素晴らしい幸運に出会うこともある。それを前もって知ることはできない。
出典:「間違う力」高野 秀行著
という一節があります。
社会人になると、リスクを恐れて安全なことばかりしていませんか?
合理的に奇跡を狙う
未知動物の探索をしてきた著者の高野さんは、一見すると無鉄砲に考えて行動しているように見えます。
しかし、自分の思い描くことが、奇跡のような確率で起きることだとしても夢と考えない。現実に起きることだと考える。そして、合理的な方法で可能性を高めていく。と著者は考えて行動をしてきました。
未知動物だろうと迷宮入り事件だろうと、合理的に奇跡を狙えば確実に近づくことはできる。
出典:「間違う力」高野 秀行著
「夢(ロマン)」と言った瞬間に人はそれを現実から「夢(ロマン)」の領域に追いやってしまうのだ。
出典:「間違う力」高野 秀行著
社会人になると、やりたいことがあっても無理だと思って諦めてしまうことはありませんか?
まとめ
この本は中古だと100円台から購入することができます。
社会人になり、新しい挑戦をする気持ちがなくなってしまった方には新しい刺激をもらえる一冊だと思います。
21年3月現在、Kindle月替わりセールの対象になっています。
気になる方はぜひAmazonを見てみてください。